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学童保育の全国データ 2026|厚労省・こども家庭庁公表値で読み解く待機児童と利用実態【出典明示】

2026-05-17 更新·読了 9

データ出典について 本記事は厚生労働省・こども家庭庁・総務省統計局・内閣府の公開統計をもとに編集部の山本が整理しました。各図表に一次ソースのURLを明示しています。年度更新で数値は変動するため、最終確認は各省庁の最新公表資料をご確認ください(編集部最終確認 2026-05-17)。

2024年5月時点 学童保育 主要指標 一覧

💡

最新公表値(厚生労働省「放課後児童健全育成事業の実施状況」2024年5月1日時点)は以下の通り:

  • クラブ数: 25,804(前年比 微減)
  • 登録児童数: 1,495,215人(過去最多)
  • 待機児童数: 18,462人(前年比 +13.4%、過去最多級)
  • 支援の単位数: 36,096支援の単位

1. 放課後児童クラブ数 全国推移(2015〜2024)

放課後児童クラブ数 全国推移

5月1日時点の全国の放課後児童クラブ(学童保育)設置数。新・放課後子ども総合プラン推進で2018年以降増加が加速。

2015
22,608クラブ
最小
2016
23,619クラブ
2017
24,573クラブ
2018
25,328クラブ
2019
25,881クラブ
2020
26,625クラブ
2021
26,925クラブ
最大
2022
26,683クラブ
2023
25,807クラブ
2024
25,804クラブ
前年比 微減

出典: 厚生労働省「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

2015年の22,608から2021年の26,925まで一貫して増加してきましたが、2022年以降は微減傾向にあります。これは「支援の単位」での適正化(1クラブを大きく作るより小規模に分割する方針)が進んでいる影響もあります。

2. 放課後児童クラブ 登録児童数 全国推移

放課後児童クラブ 登録児童数 全国推移

5月1日時点の登録児童数(実利用児童数ではなく登録枠ベース)。共働き世帯の増加に比例して10年で約1.5倍に伸びている。

2015
1,024,635人
最小
2016
1,093,085人
2017
1,171,162人
2018
1,234,366人
2019
1,299,307人
2020
1,311,008人
2021
1,348,275人
2022
1,392,158人
2023
1,457,384人
2024
1,495,215人
過去最多

出典: 厚生労働省「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

10年で約1.5倍(102万人 → 150万人)に増加。共働き世帯の継続的な増加と、放課後の安全な居場所への社会的要請の高まりが背景にあります。

登録児童数と実利用児童数の違いとは?

登録児童数は「クラブに在籍を認められた児童」の人数で、毎日利用する児童だけでなく週数回利用や緊急時利用のみの登録も含まれます。厚労省統計は登録ベースを公表しているため、実利用児童数(=毎日の出席児童)はこれより少なくなります(自治体により差はありますが概ね登録の70〜85%程度)。

3. 放課後児童クラブ 待機児童数 全国推移

放課後児童クラブ 待機児童数 全国推移

5月1日時点の待機児童数(クラブを希望したが入会できなかった児童)。2018年に新・放課後子ども総合プランで5年で30万人分の受け皿拡充を目標としたが、需要増に追いつかず2023年以降は再び増加傾向。

2015
16,941人
2016
17,203人
2017
17,170人
2018
17,279人
2019
18,261人
2020
15,995人
2021
13,416人
最小
2022
15,180人
2023
16,276人
2024
18,462人
前年比 +13.4%・過去最多

出典: 厚生労働省「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

「新・放課後子ども総合プラン」の効果で2020〜2021年は一旦減少(コロナ禍の利用控えも影響)しましたが、2022年以降は再び増加し、2024年5月時点では18,462人と過去最多級に戻っています。供給拡大が需要増に追いつかない構造が再び露呈しました。

4. なぜ需要が減らない?共働き世帯の推移

共働き世帯数 全国推移

夫婦のいる世帯のうち共働き世帯(妻も就業中)の数。1997年以降、専業主婦世帯を上回り、現在は約1,275万世帯と専業主婦世帯(517万世帯)の2.5倍。

2015
1,114万世帯
最小
2016
1,129万世帯
2017
1,188万世帯
2018
1,219万世帯
2019
1,245万世帯
2020
1,240万世帯
2021
1,247万世帯
2022
1,262万世帯
2023
1,278万世帯
最大

出典: 総務省統計局「労働力調査特別調査」「労働力調査詳細集計」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

学童需要の根本要因は共働き世帯の継続的増加。1997年に専業主婦世帯を上回って以来、現在は専業主婦世帯(約517万世帯)の 2.5倍 の1,278万世帯に達しています。働き方改革・キャリア継続志向の高まりで、今後も増加基調が続く見込みです。

5. 一方、出生数は減少 — 「子1人あたりの学童需要」は何倍に?

出生数 全国推移

年間の出生数。2016年に100万人を下回り、2022年に80万人割れ、2023年に72万7,277人と過去最少を更新。少子化が学童ニーズに与える長期影響の参考指標。

2015
1,005,677人
最大
2016
977,242人
2017
946,146人
2018
918,400人
2019
865,239人
2020
840,835人
2021
811,622人
2022
770,759人
2023
727,277人
過去最少

出典: 厚生労働省「人口動態統計」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

合計特殊出生率 全国推移

1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計。人口維持に必要な2.07を大きく下回り、2023年は1.20と過去最低を更新。

2015
1.45
最大
2016
1.44
2017
1.43
2018
1.42
2019
1.36
2020
1.33
2021
1.30
2022
1.26
2023
1.20
過去最低

出典: 厚生労働省「人口動態統計」

編集部最終確認: 2026-05-17 / 数値は公表時点のもので年度更新により変動します

出生数は2015年100.5万人から2023年72.7万人へ 約3割減少、合計特殊出生率も1.45から1.20へ低下。にもかかわらず学童登録児童は1.5倍に増えており、「生まれた子のうち学童に登録する子の割合」は10年で2倍以上に高まったことを意味します。

💡

構造的に「子の総数は減るが、子1人あたりの学童ニーズは上がり続ける」のが現在のトレンドです。出生数減少を理由に学童受け皿拡充を緩めると、待機児童問題はさらに深刻化する見通しです。

6. 児童手当の制度拡充(2024年10月)

児童手当制度(2024年10月以降)とは?

こども家庭庁が所管する子育て世帯向け現金給付制度。2024年10月から所得制限が撤廃され、支給対象が高校生年代まで拡大されました。

  • 3歳未満: 月額15,000円
  • 3歳〜高校生年代(第1子・第2子): 月額10,000円
  • 第3子以降: 月額30,000円(年齢問わず)
  • 支給は年6回(偶数月)に変更

学童保育の月額利用料(公立 5,000〜10,000円、民間 30,000〜100,000円)に対して、児童手当の拡充は 公立学童の費用負担を実質ゼロ化 する規模感です。民間学童の利用検討余地も家計に応じて広がっています。

出典: こども家庭庁 児童手当制度のご案内(編集部最終確認 2026-05-17)

7. 21自治体の待機児童データを見る

全国データだけでは「自分の住む街」の状況が見えません。本サイトでは 都市部21エリアの待機児童数 を自治体公表資料から集計しています。

21エリア 待機児童データ 2026年版

まとめ|政府データから読み取れる3つのこと

  1. 需要は減速していない: 登録児童数は10年で1.5倍、待機児童も再増加(2024年18,462人)
  2. 供給は飽和しつつある: クラブ数は2021年をピークに微減、量的拡大の限界
  3. 個別エリアの差が大きい: 都市部の人口流入エリア(船橋市・藤沢市・世田谷区など)は全国平均を大きく上回る待機率。地元自治体データの確認が必須

学童に落ちた場合の動き方は 学童に落ちたらどうする?対処法7選 で時系列ガイドを公開しています。

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