この記事のポイント
はじめに――この座談会について
「民間学童って月5万でしょ?うちには無理だよ」
保護者同士の会話で、こんなやりとりを聞いたことはありませんか。確かに民間学童の月額費用は、公立と比べれば高額です。でもその金額だけを見て「無理」と判断するのは、少しもったいないかもしれません。
学童のくちコミ編集部では、**民間学童を利用中・検討中の都内在住ママを募集し、費用のリアルについて語っていただく座談会を実施しました。**月額明細の内訳から、習い事込みのトータルコスト、兄弟割引や補助金の活用術まで、包み隠さず話していただいた記録です。
座談会メンバー紹介
| 名前(仮名) | 居住地 | お子さん | 民間学童の状況 | |---|---|---|---| | 高橋さん | 世田谷区 | 小2男子 | 民間学童に通わせて1年。費用の内訳に詳しい | | 中村さん | 渋谷区 | 小1女子 | 民間学童を検討中。費用がネックで踏み切れない | | 小林さん | 杉並区 | 小1男子+小3女子 | きょうだい2人を通わせている | | 渡辺さん | 港区 | 小2女子 | 公立から民間に切り替え済み |
民間学童の費用、第一印象はどうだった?
――皆さんが民間学童の費用を初めて知ったとき、どう感じましたか?
衝撃でした。見学に行った施設が月55,000円で、帰りの電車の中で夫にLINEしたら既読スルーされました(笑)。保育園の延長のつもりでいたら、全然違うスケールの金額で。正直「うちには無理だ」って即座に思いました。
うちも最初はそうでした。「えっ、月5万?」って。でも、パンフレットをよく読んでみたら、英語レッスンとプログラミングと体操が全部込みだったんです。それまで別々に通わせてた習い事の月謝を足してみたら「あれ、そこまで変わらないかも」って。
うちは2人だからインパクトが倍ですよ。2人合計で月9万円超え。初めて見積もり出されたとき、思わず「もう1回言ってください」って聞き返しました。でもまあ、結局通わせてるんですけどね(笑)。
私は公立に通わせてたので、月6,000円からいきなり月48,000円の世界ですからね。8倍。でも切り替える前に、一度きちんと計算してみたら、意外と「払えなくはない」って結論になったんです。
明細を見せます――民間学童の「何にいくら」
――実際の月額明細、見せていただけますか?
うちの明細を持ってきました。世田谷区の施設で、週5日利用の場合です。
- 基本保育料: 33,000円
- 教育プログラム費(英語・プログラミング・体操): 11,000円
- おやつ代: 3,300円
- 施設維持費: 2,200円
- 合計: 49,500円(税込)
入会時に入会金33,000円と、年に1回施設更新料11,000円がかかります。あと、夕食を頼むと1食550円。週2回お願いしているので、月に約4,400円プラスですね。
うちの港区の施設はこんな感じです。
- 基本保育料: 35,000円
- プログラム費(英語・アート・理科実験): 8,800円
- おやつ・軽食代: 4,400円
- 合計: 48,200円(税込)
送迎サービスが無料で付いているのが大きいです。学校から学童まで指導員が迎えに来てくれるので、小1のときは本当に助かりました。
杉並区の施設です。2人分なので明細が長くなりますけど……
- 1人目(小3女子)基本保育料: 38,500円
- 2人目(小1男子)基本保育料: 38,500円 → 兄弟割引で33,000円
- プログラム費(2人分): 15,400円
- おやつ代(2人分): 5,500円
- 合計: 91,900円(税込)
兄弟割引で2人目が5,500円引き。入会金も2人目は無料でした。それでも9万超えですけど(苦笑)。
民間学童の月額費用比較(座談会メンバーの実例)
| 項目 | 高橋さん(世田谷区) | 渡辺さん(港区) | 小林さん(杉並区・2人分) | |------|------|------|------| | 基本保育料 | 33,000円 | 35,000円 | 71,500円(割引後) | | プログラム費 | 11,000円 | 8,800円 | 15,400円 | | おやつ・食事 | 3,300円 | 4,400円 | 5,500円 | | 施設維持費 | 2,200円 | 0円 | 0円 | | 送迎 | 別途有料 | 無料 | 別途有料 | | 月額合計 | 49,500円 | 48,200円 | 91,900円 |
「高い」の正体――習い事込みで考えてみると?
――月5万円前後という金額、ずっと「高い」と感じていますか?
最初の3ヶ月はずっと「高いな」って思ってました。でも、あるとき民間学童に入る前の家計簿を見返してみたんです。
- 英語教室: 月12,000円
- スイミング: 月8,800円
- プログラミング教室: 月11,000円
- 学童なし期間の一時預かり: 月5,000円くらい
- 合計: 約36,800円
これに公立学童の月5,000円を足すと、41,800円。民間学童の49,500円との差額は実質7,700円だったんです。しかも送迎の手間やガソリン代を考えたら、ほとんど変わらない。
え、そういう計算をしたことなかったです。うちも娘にピアノと英語を習わせてて、合わせて月18,000円。それを整理すれば民間学童との差額は……
そう、そこなんです。民間学童の月額だけ見ると高く感じるけど、習い事を別で通わせている費用と合算すると、意外と差が縮まる。 それが1年通ってみての結論です。
公立学童+習い事 vs 民間学童(トータルコスト比較)
| 費用項目 | 公立学童+習い事 | 民間学童(習い事込み) | |------|------|------| | 学童月額 | 5,000〜8,000円 | 35,000〜55,000円 | | 英語教室 | 8,000〜15,000円 | 0円(込み) | | プログラミング | 10,000〜15,000円 | 0円(込み) | | 体操・スポーツ | 5,000〜10,000円 | 0円(込み) | | 送迎の交通費・時間 | 月3,000〜5,000円相当 | 0円(送迎付き施設の場合) | | 月額トータル | 31,000〜53,000円 | 35,000〜55,000円 |
この表、まさに私が公立から切り替えるときに作ったものと似てます。数字にしてみると「月2〜3万の差」が「数千円の差」に変わるんですよね。もちろん習い事をあまりさせていない家庭だと差は大きいままですけど。
でも、民間学童のプログラムって、専門の教室と比べてクオリティはどうなんですか?「一応やってます」程度だったら、別で通わせたほうがいいのかなって……。
それ、すごくいい質問です。正直、施設によって全然違います。うちの学童は英語教室と提携していて、ネイティブ講師が来てくれるのでクオリティは高い。でも見学した別の施設では、バイトの大学生が英語やってて「これは微妙だな」と思ったこともあります。
だから見学のときに「誰が教えるのか」を必ず確認したほうがいいです。
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費用を下げるリアルなテクニック
――小林さんは2人通わせていますよね。費用を抑える工夫はしていますか?
もう必死ですよ(笑)。うちがやっている工夫を全部言いますね。
1. 兄弟割引の活用 さっき言った通り、2人目が月5,500円引き。年間で66,000円の節約です。入会金も2人目は無料だったので、初期費用も3万円くらい浮きました。
2. 外部の習い事を全部やめた 上の子はピアノとスイミング、下の子は体操をやめました。合計で月23,000円の削減。民間学童のプログラムに英語とプログラミングがあるので、それで代替してます。
3. 週4日プランに変更 上の子は小3で少しずつ自立してきたので、金曜日は学校から直帰。週5から週4に変えたら月5,000円安くなりました。
この3つで月額約33,500円の削減です。9万超えが6万円弱まで下がりました。
うちは自治体の補助金を活用しています。港区は民間学童利用者向けに月額10,000円の助成があって、それだけで年間12万円浮くんです。知らない人が多いみたいで、同じ学童のママに教えたらすごく感謝されました。
補助金!?そんな制度があるんですか?渋谷区にもあるのかな……。
区によって制度が違うので、まずはお住まいの区役所に問い合わせるのがいいです。Webサイトに載っていないこともあるので、電話で「民間学童の利用に対する補助金はありますか」って聞くのが確実。
費用を抑える5つのテクニック
| テクニック | 削減効果(月額) | 備考 | |------|------|------| | 兄弟割引の活用 | 5,000〜10,000円/人 | 施設ごとに割引率が異なる。入会金無料の場合も | | 自治体の補助金申請 | 5,000〜20,000円 | 区市町村によって制度の有無・金額が異なる | | 外部の習い事を整理 | 10,000〜30,000円 | 学童内プログラムと重複するものをやめる | | 週3〜4日プランへ変更 | 3,000〜8,000円 | 高学年で自立してきた場合に有効 | | 早期入会・紹介割引 | 入会金無料〜半額 | キャンペーン時期を狙う(秋〜冬が多い) |
あと、意外と見落としがちなのが夕食オプションの使い方です。うちは週2回だけ夕食を頼んでるんですけど、その日は自分で夕飯を作らなくていい。栄養士が監修した食事が1食550円って、コスパいいですよね。自分で作る食費と時間的コストを考えたら、むしろ安いくらい。
公立から民間に切り替えた渡辺さんの「費用計算シート」
――渡辺さんは公立から民間に切り替える前に、かなり詳しく計算したそうですね。
はい。夫を説得するために、Excelで比較表を作りました(笑)。感覚的に「高い」って言っても夫は動かないタイプなので、数字で見せるしかなかったんです。
ポイントは「見えないコスト」も含めて計算すること。公立時代にかかっていた「見えないコスト」って結構あるんですよ。
渡辺さんの実例:公立→民間の実質負担比較
| 費用項目 | 公立学童時代 | 民間学童に切替後 | |------|------|------| | 学童月額 | 6,000円 | 48,200円 | | 英語教室 | 12,000円 | 0円(込み) | | 体操教室 | 7,700円 | 0円(込み) | | アート教室 | 8,800円 | 0円(込み) | | 習い事の送迎タクシー代 | 6,000円 | 0円 | | 延長保育(月3回) | 2,400円 | 0円(20時まで標準) | | 長期休暇の弁当代 | 3,000円 | 0円(昼食提供) | | 自治体補助金 | 0円 | -10,000円 | | 月額トータル | 45,900円 | 38,200円 |
結果的に民間学童のほうが月7,700円安くなったんです。夫もこれを見て「じゃあ切り替えよう」ってなりました。もちろんこれは習い事をたくさんさせていたうちの場合であって、全員に当てはまるわけではないですけど。
すごい……。私も帰ったらExcelで計算してみます。感覚で「高い」って思い込んでただけかもしれない。
うちは2人だから渡辺さんほどきれいに逆転はしないんですけど、それでも習い事を整理した分を考えると、「8万の差」が「3万の差」くらいになった。月3万で2人の子どもが安全に過ごせて、英語もプログラミングもやってくれるなら、まあ納得感はあります。
費用以外に「得しているもの」
――費用面以外で、民間学童にして良かったと感じることは?
一番大きいのは**「時間」**です。習い事の送迎がなくなったことで、平日の夕方に余裕ができました。以前は17時に仕事を切り上げて、英語教室に迎えに行って、そのまま体操教室に連れて行って……っていうタクシードライバー状態だったので。
わかる!2人分の送迎がなくなったのは革命的でした。あと、宿題を見てくれるのが地味に助かる。指導員が丸つけまでしてくれるから、家に帰ってから「宿題やったの!?」ってバトルがなくなった(笑)。
私は精神的な安心感ですね。アプリで「今日こんな活動をしました」って写真付きで報告が来るので、仕事中も安心できる。公立のときは「今日何したの?」「わかんない」で終わってたから。
お話を聞いていて、費用だけじゃなくて**「時間」と「安心」にもお金を払っている**という感覚なんですね。それなら少し見方が変わるかも。
それでも悩む人へ――段階的に始める方法
――中村さんのように、まだ踏み切れない方へのアドバイスはありますか?
いきなり週5じゃなくていいと思います。うちも最初は週3日プランから始めました。残りの2日は公立学童。それで子どもの反応を見て、3ヶ月後に週5に切り替えたんです。費用的にもいきなりMAXじゃないので、心理的なハードルが低かった。
あと、長期休暇だけ利用する「スポット利用」 もありますよ。夏休みだけ民間学童を使ってみて、子どもが気に入ったら通年にする。夏休みは公立学童もお弁当が必要だし、朝から夕方まで預けっぱなしだから、民間のほうがプログラムが充実していてありがたい。
まずは見学に行くこと。これに尽きます。パンフレットやWebサイトだけだと「高い」っていう数字しか目に入らないけど、実際に施設を見て、子どもの反応を見ると、「この環境にこの金額なら」って納得感が生まれる。見学は無料ですからね。
よくある質問
Q. 民間学童の月額費用の相場はいくらですか?
2026年現在、週5日利用で月3万〜7万円が一般的な相場です。都心部の大手施設では月8万円を超えるケースもありますが、週3日プランなら月2万円台で利用できる施設もあります。基本保育料に加え、教育プログラム費・おやつ代・施設維持費がかかるため、必ず総額で比較しましょう。
Q. 民間学童の費用に習い事は含まれていますか?
施設によって異なります。英語・プログラミング・体操などが基本料金に含まれるオールインクルーシブ型と、基本保育のみで習い事はオプション料金の施設があります。含まれる場合、別途習い事教室に通う費用が不要になるため、トータルコストで見ると差が小さくなることがあります。
Q. 民間学童に兄弟割引はありますか?
大手チェーンや中規模施設では兄弟割引を設けている場合があります。2人目以降が月5,000〜10,000円割引になるケースが多く、施設によっては入会金無料の特典もあります。割引内容は施設ごとに異なるため、見学時に必ず確認しましょう。詳しくは学童の兄弟割引ガイドもご覧ください。
Q. 民間学童で使える補助金や助成金はありますか?
自治体によって異なりますが、東京都の一部の区では民間学童利用者向けの補助金制度があります。月5,000〜20,000円の助成が受けられるケースもあるため、お住まいの自治体の窓口やWebサイトで確認することをおすすめします。詳しくは学童保育の補助金・助成金ガイドで解説しています。
Q. 民間学童の費用を抑える方法はありますか?
主な方法は5つです。(1)兄弟割引の活用、(2)自治体の補助金申請、(3)外部の習い事を整理して学童内プログラムに一本化、(4)週3〜4日プランへの変更、(5)早期入会割引やキャンペーンの利用。座談会の小林さんは、これらを組み合わせて月額約33,500円の削減に成功しています。
まとめ――「高いから無理」の前に、一度計算してみよう
今回の座談会で見えてきたのは、「民間学童の費用は、月額だけを見ると高い。でもトータルで見ると印象が変わる」 ということです。
- 習い事込みのトータルコストで比較すると、公立+習い事との差は月数千円〜2万円程度に縮まるケースがある
- 兄弟割引・自治体補助金の活用で、月1〜2万円の負担軽減が可能
- 費用だけでなく、送迎の手間・宿題サポート・精神的な安心感という「見えない価値」も含めて判断する
- 迷ったら週3日プラン・長期休暇のスポット利用から段階的に始められる
最後に一つだけ。「高いから無理」って私も思ってたんですけど、ちゃんと計算してみたら逆転したんです。計算しないまま諦めるのが一番もったいない。30分でいいから、今の支出を全部書き出してみてほしいです。
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