この記事のポイント
はじめに——「食事を作る」が一番の壁だった
「学童の壁、結局一番しんどかったのは食事だった」——編集部に届いたママの声です。
送迎は仕組みで解決できる。お迎え時間は転職や在宅勤務で調整できる。でも食事だけは1日3回、365日、誰かが作らないと家族が生きていけない。保育園時代は給食に救われていた領域が、小学校入学と同時に家庭に戻ってくる。夏休みに至っては20〜25日間毎日の弁当。
学童のくちコミ編集部では、学童家庭の「食事を作る問題」を現在進行形で抱えている共働きママ4人に集まってもらい、夏休み弁当・平日夕食・長期休暇昼食の実運用を本音で交換する座談会を行いました。
座談会メンバー紹介
| 名前(仮名) | 居住地 | お子さん | 利用中の解決策 | 月の食費目安 |
|---|---|---|---|---|
| 西田さん | 市川市 | 小5女子・小2男子 | コープデリ4年+パルシステム2年併用 | 約7万円 |
| 永井さん | 世田谷区 | 小3男子 | 民間学童の昼食オプション(月1.5万円) | 約7.8万円 |
| 岡崎さん | 浦和区 | 小1女子 | 冷凍食品フル活用+週1回だけ手作り | 約5.8万円 |
| 山下さん | 藤沢市 | 小4男子・年中女子 | Kit Oisix週3便+生協併用 | 約7.2万円 |
第1章——夏休み弁当の地獄
——最初の夏休みの弁当作り、正直どうでしたか?
人生で一番泣きたくなった夏でした。娘が入学した2024年の夏休み、公立学童は朝8時半受け入れで毎日弁当持参。私は朝6時起きで詰めて、保冷剤入れて、出社。
最初の1週間は手作りを頑張ったんですよ。卵焼き焼いて、ウインナー切って、ブロッコリー茹でて。2週目に40度の熱出して倒れて、そこからスイッチが完全に切り替わった。冷食オンリーにしました。
娘に「お母さん、毎日お弁当ありがとう」って言われた日、申し訳なくて泣きました。でも続けられない自分を責めるのはもうやめようって決めて。
私は上の子で1回ミスしてるので、下の子の夏休みは最初から冷食+生協で組み立てました。**コープデリの「夏休み冷凍弁当おかずセット」**を6月末に予約して、週1便で冷凍主菜3種+副菜3種が届く運用。
朝の詰める作業が自然解凍OKのおかずのおかげで6〜8分。1週目から回り始めました。
うちは民間学童なので昼食オプションが選べるんです。公立学童のお弁当地獄が怖くて、最初から民間学童を選んだ側です。
夏休みの20日×600円=1万2,000円の追加ですが、1万2,000円で弁当作りが消えると思うと即決でした。夏休み前にダンナと家計会議して「今年の夏は民間に全部振る」と決めました。
うちはKit Oisix併用で、夕食で作った主菜の一部を翌日の弁当に回す作戦で乗り切ってます。
前日の夜にハンバーグ8個焼いて、4個は夕食、4個は弁当用にラップして冷蔵。翌朝は冷凍ブロッコリーと一緒に詰めて、5分で完成。週末に**「作り置きの副菜4種」**を仕込んでおくと、平日朝の負担がさらに減ります。
第2章——平日の夕食問題
——夏休みだけじゃなく、日常の平日夕食もキツくないですか?
保育園の延長で19時お迎え、帰宅19:30、そこから夕食作り始めて20時過ぎに「いただきます」。これが保育園時代は普通でしたが、小学校になると宿題の音読があるから余計1時間増える。
これが無理で、コープデリを2021年4月に契約しました。4年間で注文履歴は220週以上。週1便でミールキット3種+冷凍主菜+副菜+日用品が届く運用で、平日は「キットを袋から出して炒めるだけ」が5日中3日。
私は冷凍食品フル活用派です。夕食の主菜の半分は冷食。
- 月曜:冷凍餃子+カット野菜炒め
- 火曜:冷凍ハンバーグ+ブロッコリー
- 水曜:鮭の冷凍切り身を焼く(これは手作り扱い)
- 木曜:冷凍からあげ+お茶漬け
- 金曜:冷凍ピザ+サラダ
罪悪感は最初あったけど、娘の体重も身長も標準以上。成長曲線に乗ってる以上、何の問題もないってある日悟りました。
民間学童が20時半までだから、19時お迎えでも子どもはお腹空いて帰ってくる。学童内で軽食サービス(おにぎり+汁物+お菓子)があって、これが500円で救われてます。
帰宅後の20時過ぎの夕食は、基本パスタかチャーハン系の15分以内で完結するものしか作らないと決めてます。主菜・副菜・汁物なんて考えたら無理。ワンプレート万歳。
Kit Oisix週3便にして、残り2日は冷食か生協キットで。献立を考える作業そのものをアウトソースしたのが大きい。
以前は日曜夜に1週間の献立を考えるだけで1時間使ってたんですが、Kit Oisixはレシピ付きで届くのでゼロ時間。その1時間を子どもと遊ぶ時間に回せたのが本当に大きかったです。
第3章——それぞれが辿り着いた「逃げ道」
——各自が持っている逃げ道を共有してください。
逃げ道A:食材宅配(生協)—— 西田さんの4年運用
コープデリを4年、パルシステムを2年併用してます。分担はこんな感じ:
- コープデリ:日用品・PB商品(安い)・主食系の冷凍・ミールキット
- パルシステム:国産肉・野菜・こだわり調味料
月の配送料は合計800円(子育て割引で安くなる)。週2便の運用で合計35分くらいで注文完了。買い物時間がほぼゼロになって、週末の2時間が丸ごと浮きました。
食費は生協なしの時より月1.5万円増えましたが、時給換算すると明らかに得してる。
逃げ道B:民間学童の昼食オプション—— 永井さんの判断
うちの民間学童は1食600円で、夏休みは週5日フル利用。月1.2〜1.3万円の追加費用。
公立学童に入れて毎朝弁当作ってた頃に試算したら、朝の弁当作り時間×20日=10時間/月。時給1,200円以上で働いてる自分が10時間食事作りに使うのは赤字だと気づいて、即切り替えました。
平日も週2〜3日は昼食オプションを使ってます。塾弁もオプションで頼めるのが助かる。
逃げ道C:冷凍食品フル活用—— 岡崎さんの覚悟
冷凍食品への罪悪感は**「ちゃんと栄養バランス考えてる商品を選ぶ」**ことで消えました。自然解凍OKで野菜が多いタイプを選ぶ、主菜・副菜・彩りの3色揃える、この2点だけ。
日本冷凍食品協会の2024年調査で小学生弁当の冷食利用率83.2%って知って、「ああ、みんなそうなんだ」って心が軽くなった。
罪悪感は情報不足から生まれるんだと思います。
逃げ道D:ミールキット併用—— 山下さんの設計
Kit Oisixを2022年から使ってて、2024年の夏休みは3カ月連続で週3便に増やしました。1便あたり2人前で約2,500円なので月3万円くらい。
生協より高いんですけど、レシピ付きで子どもが「食育」として一緒に作れるのが大きい。4歳の下の子が包丁のトレーニングするのに最適でした。
生協(コープデリ)との使い分けは、「平日夕食=Kit Oisix」「日用品・冷凍ストック=コープデリ」。役割分担させれば両立できます。
第4章——「費用」と「心の余裕」のトレードオフ
——月の食費、どれくらいまで出すのが納得感ありますか?
| 解決策 | 月費用(4人家族換算) | 浮く時間/週 |
|---|---|---|
| 生協中心(西田さん) | 6.5〜7万円 | 買い物2時間+献立考え1時間 |
| 民間学童昼食(永井さん) | 7.5〜8万円 | 弁当作り2.5時間(夏休み期) |
| 冷食中心(岡崎さん) | 5.5〜6万円 | 買い物・調理合計3時間 |
| Kit Oisix併用(山下さん) | 7〜7.5万円 | 献立考え1時間+買い物1.5時間 |
私は食費を5万円台に抑えたい派なので、冷食フル活用が経済的にハマってます。逆に生協は「配送料+やや高めの価格」で月1万5,000円以上の差が出るので、うちの家計には厳しい。
家計水準に合った逃げ道を選ぶことも大事だと思います。
逆に私は時間をお金で買う側。民間学童の昼食+日常のUber Eats併用で月10万円近くいく時もあります。
ただ**『月1万円で弁当作りが消える』は、お金で時間を買ってる意識が明確で後悔しない**。家計的に余裕がある家庭の王道パターンです。
私は**「手作り信仰を捨てる」ことが最大の投資**だと思ってます。コープデリ週1便で月7,000円の配送料+食材を入れても、買い物に行って「今晩何作ろう」と考える時間を削れる価値のほうが圧倒的に大きい。
食費を月1万円下げるよりも、時間を週2時間浮かせるほうが人生が変わる。
どの逃げ道を選ぶにしても、3カ月は試すのが鉄則だと思います。
食材宅配もミールキットも民間学童の昼食も、最初の1カ月は「自分がラクになってるか分からない」感覚になる。2カ月目から「ああこれないと回らない」に変わる。1カ月で判断するのは早すぎ。
第5章——失敗した選択、後悔したこと
最初にパルシステムから入ったのが遠回りでした。パルシステムは国産・無添加で品質は最高なんですが、月1万円上がる。共働きで時間と引き換えに高い品質を買うのはハードルが高い。
コープデリから入れば時間が浮く。余裕ができてからパルシステムに品質UPで移行するのが順序として正解でした。
公立学童を1年我慢してから民間に切り替えたのが後悔ポイント。最初から民間にしていれば、小1の夏休みの弁当地獄を経験せずに済んだ。
民間学童って「費用が高い」という印象だけで敬遠されますが、昼食オプションまで含めたトータルコストで比較すると公立と月5,000〜1万円差しかないケースもある。食事問題まで視野に入れて比較すべきでした。
手作りを続けようと頑張りすぎた2週間が後悔。40度の熱で倒れたのは単に過労です。
「私だけが手作りしないのは子どもがかわいそう」という自分の中の古い声に乗っ取られていた。今思えば、娘は冷食オンリーでも全然文句なかった。
Kit Oisixを週5便にしようとした時期があって、月5万円超えて家計的に厳しくなった。週3便がバランスよくて、そこから増やす必要はなかった。
サブスク系は全部「増やす誘惑」との戦い。3カ月回して「これが最適」と思う便数に固定するのが賢いです。
まとめ——手作り信仰を捨てて、家庭に合う逃げ道を3つ持つ
4人の話を整理すると、共通するのはこの3点です。
- 手作り信仰を捨てる:冷食・生協・ミールキット・昼食オプションに罪悪感を持たない
- 家庭に合う逃げ道を3つキープ:1つに全振りするより複数の選択肢を持つ
- 3カ月試す:食の解決策は初月で効果を感じにくい。2カ月目から真価が出る
そして、時間とお金のトレードオフを自分の家計で正直に計算すること。月5万円の食費に抑えたいなら冷食フル活用、月7〜8万円出せるなら生協+民間学童、時間を最優先するならKit Oisix+昼食オプション。自分の家計と時間価値を可視化すれば、最適解は見えてきます。
娘に「お母さん、お弁当は冷食でいいんだよ、美味しいから」って言われた日、食事作りの正解は『子どもの満足』であって『親の頑張り』じゃないと気づきました。
頑張りすぎる前に、逃げ道を確保してほしいです。
食材宅配2社の詳細比較はこちら コープデリ vs パルシステム 共働き・学童家庭が選ぶべきはどっち? →
夏休み弁当の具体的な逃げ道はこちら 夏休みの学童弁当がしんどい保護者の3つの逃げ道 →
民間学童の昼食オプションを調べたい方へ 学童のくちコミでは、昼食提供ありの民間学童を条件検索できます。 昼食提供のある学童を探す →




