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結論:学童の延長保育料金は「公立月1,000円・民間20時以降は別料金」が相場
学童保育の延長保育は自治体・施設ごとに料金体系が異なるため、横並びで比較しにくい領域です。本記事では各自治体の公式情報をもとに、月ぎめ/スポット/申請要件の3軸で整理しました。
| 区分 | 月ぎめ | スポット | 終了時刻 | 申請要件 |
|---|---|---|---|---|
| 世田谷区(新BOP) | 1,000円 | 日額200円・月上限1,000円 | 19:00 | 月ぎめは月12日以上の要件あり |
| 杉並区 | 1,000円 | 1回500円 | 19:00 | 月ぎめは要件あり、スポットは要件なし |
| 墨田区 | 1,000円(夜間18-19時)/早朝延長 月500円 | 公式情報なし | 19:00(夜間延長) | 申請が必要 |
| 千代田区 | 3,000円(夜間19-21時) | 公式情報なし | 21:00(一部施設) | あり |
| 市川市 | 保育料8,000円に19時延長(要件のみ) | – | 19:00 | 要件のみ/別料金なし |
| 民間学童(Kids Duo等) | 基本料込み(19:15まで) | 30分単位 | 20:30 | 不要 |
| 民間学童(リックキッズ等) | 基本料込み(19:00まで) | 別途 | 最長22:00(長期休暇中) | 不要 |
公立は「月1,000円で19時まで」が東京23区の実質的な標準。20時以降の延長が必要なら公立では対応不可で、民間学童か併用手段(ファミサポ等)が必要になります。
延長保育を「月ぎめ」で契約すると、その月に1日も使わなくても料金が発生します。残業頻度が読めない家庭は、まずスポット運用で実利用日数を把握してから月ぎめ移行を検討するのが安全策です。
公立学童の延長保育料金(自治体別の一次情報)
世田谷区(新BOP):月1,000円/スポット日額200円
世田谷区公式・新BOP学童クラブ 実施時間延長事業 の情報から:
- 時間:18:15〜19:00
- 月ぎめ料金:1,000円(学童クラブ利用料と合算で口座引落)
- スポット料金:日額200円(月上限1,000円)
- 月ぎめ利用要件:
- 新BOP学童クラブに入会していること
- 入会要件に関する時間が18:15を超える日が月12日以上
- 19時までに保護者またはそれに代わる方がお迎え
- 減免制度:生活保護世帯/住民税非課税世帯/就学援助費受給世帯はスポット日額が全額免除
- 対象:新1年生を優先にサポート(世田谷区方針)
- 実施日:月〜金のみ(土曜日は実施しない)
スポットは月6日使うと1,200円となり月ぎめを上回るため、月7日以上の延長見込みなら月ぎめが有利な構造です。
杉並区:月1,000円/スポット1回500円
杉並区公式・学童クラブ の情報から:
- 時間:18:00〜19:00
- 基本料金:月4,000円+おやつ代1,800円
- 月ぎめ延長料:1,000円
- スポット延長料:1回500円(要件なし・急な残業に使える)
- 月ぎめ要件:勤務終了時間が17時を超える、または恒常的な時間外勤務、または遠距離通勤で18時超
- 複数児童割引:2人目から利用料1/2減額
杉並区はスポット要件が緩く(要件なしで1回500円)、突発残業対応がしやすいのが特徴。逆に月2回以上の延長見込みなら月ぎめが有利な閾値です。
墨田区:早朝500円/夜間1,000円
墨田区公式・学童クラブ の情報から:
- 早朝延長(8:00〜8:30):月500円
- 夜間延長(18:00〜19:00):月1,000円
- 基本料金:月4,500円
- 特徴:早朝・夜間の両方で月ぎめ料金体系
墨田区は朝夕両側に延長を持つのが特徴で、共働き家庭の通勤負荷が高い世帯にフィットします。
千代田区:夜間延長月3,000円(一部施設)
千代田区公式・学童クラブ入会案内 の情報から:
- 夜間延長保育:19:00〜21:00(一部施設のみ)/月3,000円加算
- 夕食提供:1食500円程度(実費・夜間延長利用者向け)
- 基本料金:月2,000円(当分の間減額中)
千代田区は21時までの夜間延長を持つ点が23区でも特徴的。基本料金が安い分、延長料を加算しても合算で月5,000円程度に収まります。
市川市:8,000円に19時延長要件込み
市川市公式・放課後保育クラブ の情報から:
- 基本保育料:月8,000円(おやつ代別途2,000円)
- 延長:「就労形態等により必要と認められる場合は19:00まで延長」
- 追加料金の記載なし:要件を満たせば追加料金なしで19時まで利用可能
市川市は別料金体系を持たず、保育料に19時延長が含まれる構造。ただし要件審査がある点と保育料自体が23区平均より高めな点に注意。
民間学童の延長保育料金
Kids Duo:基本料込み19:15/延長20:30
Kids Duo 小学生コース公式 の情報から:
- 基本預かり:14:00〜19:15
- 延長:最長20:30
- 料金:公式サイトに非掲載/教室問合せ
- 第三者情報:30分660円という参考値あり
リックキッズ:基本料込み19:00/長期休暇は最長22:00
リックキッズ コースと料金 の情報から:
- 基本預かり:平日13:00〜19:00(長期休暇は8:00〜19:00、最長22:00まで延長可)
- 食事:1食658円で夕食提供
- 延長:レギュラー会員は基本料に含まれる範囲が広い
グリーンベア KES:時間プラン制(超過15分420円)
グリーンベア 武蔵浦和本校 料金 の情報から:
- 料金体系:月間利用時間で選ぶ(パスポート¥59,290/24時間¥47,300/12時間¥23,500)
- 超過料金:15分420円(時間超過分を都度精算する仕組み)
民間学童は基本料金に既に長時間預かりが含まれることが多く、追加の延長料金は限定的。20時以降のニーズが本当にあるなら、最初から民間学童で「基本料込み」を選ぶ方がトータルでは安く付くケースが多い構造です。
ケース別シミュレーション(月10日延長を想定)
| ケース | 公立月ぎめ | 公立スポット | 民間学童(基本料込み) |
|---|---|---|---|
| 世田谷区(19時まで) | 1,000円 | 2,000円 → 上限1,000円 | – |
| 杉並区(19時まで) | 1,000円 | 5,000円 | – |
| 墨田区(19時まで) | 1,000円 | 公式情報なし | – |
| 千代田区(21時まで) | 3,000円 | – | – |
| Kids Duo(20:30まで) | – | – | 基本料込み(週2回 36,300円〜) |
20時超ニーズが月10日ある家庭は、公立+月ぎめ延長+ファミサポ等よりも、民間学童の基本料金に内包してしまうほうが管理コスト・心理コストともに低くなる場合があります。
延長保育の申請・手続きの注意点
1. 申請時期
公立はほぼ全自治体で学童本体と同時申請が必要です。世田谷区は令和8年度向けで令和7年12月4日〜12月11日と短期間集中。年度途中の延長利用追加は月次受付の自治体(杉並区など)で可能。
2. 就労証明書
多くの自治体で保護者全員分の就労証明書(または就労以外の理由を示す書類)が必要。世田谷区は「18:15を超える日が月12日以上」を勤務時間で証明する必要があります。
3. お迎えの代理人登録
延長利用時は祖父母・配偶者・パートナー等の代理お迎え人を事前登録しておくと、急な残業時の対応が円滑です。
4. 減免制度
生活保護世帯/住民税非課税世帯/就学援助受給世帯は全額または一部減免が多くの自治体で適用されます(世田谷区はスポット日額全額免除)。
延長保育を使わずに済むテクニック
延長費用を抑えたい家庭向けに、現実的な代替手段を整理します。
- ファミリーサポート(1時間700〜1,000円):自治体運営の地域支援。月10日×2時間で14,000〜20,000円
- 放課後子ども教室との併用:17時までは無料の居場所として活用(市川市の放課後子ども教室ガイド を参照)
- 習い事の戦略配置:学童終了後の17:00〜18:30に習い事を組み込み、19時以降の在宅時間を確保
- 祖父母・親族への協力依頼:定期的に話し合いの機会を持ち、無理のない範囲で
- 在宅勤務日の調整:週1〜2日は18時に確実に帰宅できる体制に
- 配偶者との分担:夫婦で「お迎え当番表」を運用し、特定の曜日は確実に18時お迎え
まとめ:延長保育は「月ぎめ/スポット/民間込み」の3層で考える
学童の延長保育料金は、ライフスタイルと残業パターンで最適解が変わります。
- 18時お迎えが基本+月数回の残業:公立スポット(杉並区1回500円・世田谷区日額200円)
- 18:15超え残業が月12日以上の見込み:公立月ぎめ(月1,000円)
- 19時以降のお迎えが日常:民間学童(基本料に内包)
- 20時以降が日常+送迎が必要:民間学童(リックキッズ22時/Kids Duo 20:30など)
最終的な料金・要件は必ず各自治体・各施設の最新公式情報で確認してください。本記事の数値も施設・年度により変動します。
